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昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。 |
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おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。 |
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ところが、おじいさんは、仕事をせずに煙草をふかしてばかり。 |
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おばあさんは、そんなおじいさんを見て怒ります。 |
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「おじいさん、ちゃんと芝刈らなくちゃ、だめじゃないですか!」 |
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すると、おじいさんは突然おならをしました。そして、 |
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「芝は刈らなかったが、くさかった。」 |
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「草刈ったのか、臭かったのか、どっちじゃ。」 |
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とせめ寄りました。 |
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その態度におばあさんは怒り、 |
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おじいさんの顔を思いっ切りなぐりました。 |
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そしたら、おじいさんは驚いて言いました。 |
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「芝かれた。」 |
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そこへ、川上から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ、と |
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流れてきました。 |
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おじいさんとおばあさんは、びっくり仰天。 |
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おじいさんは、慌ててその桃を担いで家まで運びました。 |
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お陰で肩がこってしまったおじいさんに、おばあさんは、 |
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「おじいさん、肩をもも、もも、ももう。」 |
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と言って、肩をもみました。 |
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それからおじいさんとおばあさんは、桃を真っ二つに割りました。 |
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すると、出てきたのは桃の種。二人は桃を食べてしまいました。 |
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しばらくして、おじいさんとおばあさんはおなかの調子が悪くなり、 |
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「お、お、おなかがピーチ、ピーチじゃ!」 |
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と言って厠に駆け込みました、とさ。 |